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覆面ファイナンシャルプランナーのFP道

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2017年 03月 12日

保険の解剖学(4)~給与サポート保険~

保険の解剖学(4)~給与サポート保険~_d0334173_10443652.gif保険商品名
 給与サポート保険(アフラック)

商品の内容
 働けなくなったときに月々の給与をサポートする保険

特徴
 病気やケガで入院する場合、治療費だけでなく働けなくなることにより収入が減少するリスクに備える商品。簡単に言うと、公的保証である傷病手当を受け取る期間(通常1年6ヵ月)は月10万円、障害年金を受け取るようになった場合は月20万円をサポートするというもの。

この保険のキモチ
 病気やケガで入院となった場合、治療費だけはなく収入減による生活費にも目を向けませんかというのがメインコンセプト。通常給与所得者は病気やケガで仕事を3日以上続けて休み、十分な給料を得られない場合に4日目から最長1年6ヵ月平均報酬日額の3分の2相当額が支給されます。これが健康保険から給付される「傷病手当金」です。この給与サポート保険は、傷病手当金受け取り期間の不足分(3分の1の部分)として毎月10万円を補填するものです。また、不幸にも就業困難の状態になり障害年金を受け取ることになった場合には、60歳満期まで月額20万円を保証することになっています。

契約へのふるまい
 渡辺直美のCMでお馴染みの商品ですが、発売当初のCMの舞台が病室でのやりとりなので、ちょっと見ただけでは医療保険のちょっといいやつかなと勘違いしがちです。しかし医療保険とは全く別物で、休業中の収入減を補う「所得補償保険+就業不能保険」です。また似たような名前の「収入保障保険」というものがありますが、こちらは死亡する確率が高くなる年齢につれて保証額が減少する月単位受取型の死亡保険です。
 さて、この保険の重要ポイントは「免責期間60日」です。どういうことかというと、病気やケガになってから60日間はどんな状態でも一切保険金が支払われないということです。傷病手当金は休業4日目から支給されますが、休業中にもかかわらず60日目までは何のサポートもないことになります。
 この60日というのは、特定疾病保障保険でも登場します。すなわち「がん」「急性心筋梗塞」「脳卒中」になった場合に保険金を受け取るものですが、この場合も「急性心筋梗塞」「脳卒中」による労働制限や言語障害等は60日以上が所定の要件。入院で言えばがんや心筋梗塞の平均入院期間が20日前後で、脳血管疾患のような超重症になってようやく100日という数字が出てきます。つまり60日の入院や所定の状態とは非常にハードルの高い要件と言えます。
 したがってこの保険に加入するなら、60日を超える重症入院等に備えるつもりで契約することになります。ただし安心料には「それなりの出費」も伴うと理解しておいてください。また契約には様々な条件を確認する必要があり、代理店との面談が必須条件となっています。

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by fp2-kojiro | 2017-03-12 12:16 | 外道FPのライフエコロジー | Comments(0)


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