源泉徴収票とは、給与所得者の所得税が記載された書類です。おおざっぱに言うと、2段階を経て「課税所得金額」(所得税を算出する基となる金額)を算出し、所得税を決めます。これがサラリーマンの「源泉徴収」と呼ばれるものです。源泉徴収票をそのまま扱うストレートな出題に備えるとともに、計算過程をたどることで所得税の基礎知識を確認することができます。
①給与所得控除額を算出する。
支払金額(年収)を計算式に当てはめて給与所得額を算出する。
6,500,000円 ✕ 0.2 + 540,000円 =
1,840,000円…(給与所得控除額)
6,500,000円 -
1,840,000円 =
4,660,000円…(
給与所得額)
まず第1段階通過です。ちなみに控除額の表にある「最低65万円」は、配偶者控除の38万円と合算すると103万円。これが配偶者控除の「103万円の壁」、いわゆるパート勤務の配偶者の所得が0円になるカラクリです。
源泉徴収票②へ続く