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2016年 06月 12日

ライフジャイロ(4)~払済保険で保険料を節約~

d0334173_13592816.jpg 保険は本来掛け捨てが原則ですが、国内には「終身保険」「個人年金」「養老保険」といった、貯蓄性の高い保険があります。昔セールスレディと職場で契約した中にこのような保険があれば、現在の生活状況に照らし合わせて保険金が適切か見直す価値があります。
 このような保険はまさかの時の保証と貯蓄(いわゆる解約返戻金)が備わっているが故、毎月の支払保険料が高額です。バブルの頃ならまだしも、昇給が見込めなかったり不幸にもリストラに遭う今の時代、状況によっては月々の支払いが重くのしかかります。「解約」すればひとまず経済的には一時的に救われますが、本来の保証は無くなってしまいます。
 意外に知られていませんが、こういった場合「払済保険」への変更という手があります。簡単に説明すると、毎月の保険料の支払いを止める代わりに、保証額を減額するというものです。別の言い方をすれば、解約をせず保証額を下げて契約を残しておくということ。これなら、保証を残しつつ毎月の家計を改善することができます。
 保険金による保証は、主に子どもの成長に合わせて設定するものです。子どもが大きくなれば当然必要保証額は少なくなるわけですから、たとえば終身保険のような平準的な契約は理にかなわなくなる時が来るということです。子どもが独立間近なのに中学入学時の保証金額のままなら支払っている保険料に無駄があるということ、そんな時こそが見直しのチャンスといえます。
 さらに、払済保険にはもう一つのメリットがあります。それは、契約を残すことにより毎年解約返戻金が増えていくことです。知らないと実感が無いと思いますが、保険会社が契約時の予定利率に沿って解約返戻金部分を運用してくれるのです。つまり利率のよい定期預金を持つようなもので、特に予定利率が良好だった平成8年以前の契約なら「お宝保険」と呼ばれるほどなのです。
 ここまで来るといいことずくめのようですが、当然デメリットもあります。第一に保証金額が確実に減額すること。払込期間が短いほど当然減額の差も激しくなります。ですので、終身保険なら最低でも10年を目安するといいでしょう。そして第二に「特約部分はすべて消滅する」ということ。FP検定にも出題されることが多い部分ですが、例えば「定期保険特約終身保険」を払済保険に切り替えるとすると、定期保険部分(生命、医療などの特約部分)はすべて消滅し、以後は払済の終身保険になってしまいます。
 とにかく保険(特に生命保険)で大切なことは、生活状況に合わせてこまめに保証額を見直すことです。そうすることによって、月々の無駄な出費を軽減できる場合があるのです。

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by fp2-kojiro | 2016-06-12 15:16 | 外道FPのライフエコロジー | Comments(0)


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