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覆面ファイナンシャルプランナーのFP道

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2017年 10月 29日

高校生からのファイナンシャルプランニング(13)~クレジットカード~

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 学生を卒業し独立すれば、家賃をはじめ光熱費や通信費など生活に必要な固定費を負担しなければなりません。今はほとんどのものが口座振替(銀行引き落とし)ですが、「クレジットカード払い」が可能なら是非それに切り替えましょう。
 「口座振替」ではお金が引き落とされるだけで終わりですが、クレジットカード払いならポイントが残ります。ポイントの価値自体はわずかですが、1年経つとまとまったものになります。一例として光熱費、通信費の一月平均が5万円だとして、それらをクレジットカードで支払うと


 5万円×12ヵ月=60万円


クレジットカードのポイント価値にあたる「還元率」は最低でも0.5%ですから、端数を考えずに単純計算すると、


 60万円×0.005(0.5%)=3,000円


わずか3千円ですが、銀行の利息ならスーパー定期(300万円以下)で200万円近くが必要です(2017年10月29日現在)。大切なのは、わずか3千円とはいえ、自身の工夫でそれを作り出したことです。そこに喜びを感じることこそ、小銭を馬鹿にせず豊かさを見つけるきっかけになります。最近ではクレジットカードのポイントを別のプリペイドカードのポイントにチャージしてくれるものもあります。これならポイントを別の買い物に使うことができ、浮いた分はそのまま財布に残ることになります(例:ライフジャイロ(3)~プリペイド型クレカで金利効果~)。

 とはいえ、クレジットカードというと使いすぎを助長するため、持たない方がよいという考え方もあります。ですがそれは自身の経済スケールを意識しないために、それ以上の買い物をしてしまうからです。いくら使っているのか分からないままカードで支払いをするというのは、間違った使い方です。クレジットカードはお金がないときの救世主ではありません。ですから最初は持ち歩かず、生活費をはじめ、生命保険料や家賃といったものを含めた固定費支払いに活用してみてください。ただしクレジット払いOKでも、別途手数料を取るものは避けるべきです。還元率よりも遙かに高いお金を別に支払っては本末転倒というものです。また、クレジットカードは年会費無料で常時還元率のよいものを原則1枚契約し、そこに支払いを集中させるようにしましょう。そしてある程度慣れてきたら、スーパーでの食料品購入に使うようにするなど、自身の経済スケールを把握する練習をしていくと、より多くのポイントの恩恵を感じることができるようになります。

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by fp2-kojiro | 2017-10-29 12:45 | 高校生からのファイナンシャルプランニング | Comments(0)


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