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2017年 11月 12日

過去問のツボ押し~第三分野の保険~

2017年5月2級学科試験より
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 第三分野の保険についての基本は、「特定(三大)疾病保障保険」の知識です。


 特定(三大)疾病保障保険のツボ
 ・特定(三大)疾病=「がん」「急性心筋梗塞」「脳卒中」
 ・終身1回給付、給付時点で契約終了


特定疾病の3種類は基本中の基本ですが、問題となるのは「終身1回給付給付時点で契約終了」の部分です。

つまり2つのパターンが存在し、どちらか一方だけが適用されるということです。「ガン、急性心筋梗塞、脳卒中のいずれかにより死亡した場合に限り、死亡保険金が支払われる」などに代表される言葉巧みな設問がなされやすい部分ですが、上のような図式化をしておけば落ち着いて判断できるはずです。


 この特定疾病保障を中心に「がん保険」「リビングニーズ特約」「先進医療特約」を絡めてくるのが第三分野の保険に関する出題の特徴です。


 がん保険のツボ
・責任開始部から90日間(約3ヵ月間)程度は免責期間
・入院給付金の支払日数が無制限


 契約してから約3ヵ月以内にがんになった場合は保険金の支払いがないというのが「免責期間」で、いわゆる「駆け込み契約」を認めないということ。また、がんは再発する可能性を考慮して入院は無制限となっています。


リビングニーズ特約のツボ
・余命6ヵ月以内の診断による生前給付
・給付時点で契約終了


特定疾病保障保険と同様「終身1回給付、給付時点で契約終了」の契約です。


先進医療特約のツボ
 療養を受ける時点で厚生労働大臣が承認したもの


契約時に承認されているものではなく、療養を受けた時点での承認されているものが適用されるという点がポイントになります。したがって契約時点で承認されていたとしても、療養を受けるときに承認から外されている場合は適用外ということです。

 なお今回の問題には介護保険が登場していますが、出題のポイントになることはほとんどありません。ほかには所得補償保険なども設問に見受けられますが、やはり同様です。つまり第三分野の保険の問題はあくまで「特定疾病保障保険」に関する知識が基本であり、「がん保険」「リビングニーズ特約」「先進医療特約」のポイントとなる知識によって正解を絞り込むように構成されているということです。

 正解:3

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by fp2-kojiro | 2017-11-12 22:50 | 過去問のツボ押し | Comments(0)


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