2019年 05月 11日
2018年9月2級学科試験より ・加入者の同意 ・告知義務 ・保険料の支払い 生命保険はこの3つすべてがそろって初めて契約への運びとなり、一つでも欠ければどんな保険でも成り立たないのは自明の理です。大前提の基本事項ですが、まず問題文1.は適切な内容として解答から除外できます。 次に団体定期保険のメリットについて整理します。団体で加入することで一度に多くの保険料を集めることができるため、保険会社もそれなりのサービスを提供できるという点が大きな特徴です。 ・(個人契約に比べて)保険料が安い。 ・(職場での健康診断実施があるため)簡単な告知でよい。 ・(保険期間が1年なので)1年ごとに保証を見直すことができる。 そして今回の問題は、2種類の団体定期保険について出題されています。この機会にこちらの区別もしておきましょう。 総合福祉団体定期保険(Aグループ保険) ・原則全員加入 ・保険料は会社が負担(経費=損金) ・保険金の上限は会社で設定 大まかに見ると、退職金制度の範囲内で会社が万一の面倒を見るといったイメージです。ただ、この総合福祉団体定期保険では、会社が以下の特約をつけることができます。この特約が問題を解く上でとても重要なポイントになりますからしっかり覚えてください。 ヒューマン・ヴァリュー特約 従業員の死亡等による企業の経済的損失に備える特約 災害総合保障特約 従業員が不慮の事故で所定の障害状態になった場合に給付金を受け取る特約 他に「疾病入院特約」というものもありますが、なんと言っても大切なのは「ヒューマン・ヴァリュー特約」です。どの特約も会社が万一に備えるため、受取人は必ず会社側です。問題文2.は適切な内容ですから除外されます。 団体定期保険(Bグループ保険) ・加入は任意 ・保険料は加入者が負担(一般的に天引き) ・保険金は各自で選択設定 安い保険料の定期保険を従業員に向けて募集するのがこの団体定期保険です。最初に書いた団体保険のメリットを含みつつ、個人契約の保険とおなじ手続きを踏む保険だと考えるとわかりやすいでしょう。したがって問題文3.は適切な内容であることから解答除外となります。 問題文4.は、団体定期保険の記述に、総合福祉団体定期保険の特色を組み込んだ内容だったということになります。 (正解:4.) カテゴリーTOPに戻る コンテンツに戻る
by fp2-kojiro
| 2019-05-11 16:46
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