2019年 12月 07日
2017年5月2級学科試験より 流動資産とは、1年以内に現金化できる資産を指します。さらにその中で最も速く現金化できるものを「当座資産」として分類します。 流動資産のポイント ・現金や預金に加えて「売掛金」が含まれる。 ・「当座資産」には商品(製品)は含まれない。 売掛金とは、一定の期日までのまとめ払いのことです。企業の取引では日々大量の商品が行き来しますが、そのたびごとにお金を支払っていては効率が悪くなってしまいます。そのため支払期日を決めてまとめ払いし、商活動をスムーズにする「掛け」を行っています。売掛金はその際のお金で、通常なら期日までに現金化できる見込みがあるので流動資産と見なします。 一方「商品」は、他と比べると売れ行きによっては現金化するのに時間がかかります。そのため、当座資産から外れます。 次に流動負債と固定負債についてですが、どちらも借金なので返済期間があります。問題文2.のとおり、「返済期間1年」で区別します。流動資産に続き、ここも基本の一部です。 続いて問題文3.の「流動比率」とは、流動負債に対してどれだけ資産を確保しているかを見るもので、この数値が大きいほど財務は安全だと判断できます。 流動比率=流動資産/流動負債×100 これが「当座比率」になると、上表の「商品」300万円を差し引いた流動資産、すなわち「当座資産」で計算することになります。 当座比率=当座資産/流動負債×100 どちらもこの類いの出題対象になりますから、しっかり理解しておいてください。 消去法で行けば、問題文4.が不適切となり、自己資本比率=自己資本/総資産×100(200/1,200×100)だったというのがこの問題の結論となります。ただ財務諸表に関する問題では、あくまでも流動資産に関する正しい理解が基本だということは間違いありません。 (正解:4.) カテゴリーTOPに戻る コンテンツに戻る
by fp2-kojiro
| 2019-12-07 12:26
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