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カテゴリ:高校生からのファイナンシャルプランニング( 18 )


2018年 02月 03日

高校生からのファイナンシャルプランニング(17)~給与所得者の確定申告~

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 サラリーマン(給与所得者)なら年末調整を経て、年末から新年にかけて職場から源泉徴収票が配布されます。ここには自分の年収および所得はもちろん、一年間に支払った所得税の金額(源泉徴収金額)も記載されていて、自分の給与がどのように配分されたかが分かるようになっています。通常年末調整によって多くのサラリーマンは確定申告をしなくてもよいのですが、場合によっては確定申告が必要になります。その場合はこの「源泉徴収票」(原本)の提出が求められますので、大切に保管しておいてください。


給与所得者で確定申告を必要とする場合

(1)その年の年収(給与等の支払額)が2,000万円を超える場合
 年収2,000万円を超えた場合は年末調整の対象外になるため、所得税の精算を確定申告で行います。


(2)給与所得、退職所得以外の所得金額が20万円を超えた場合

 裏返すと、懸賞やギャンブル(宝くじを除く)といった一時所得やオークション、メルカリといった雑所得や譲渡所得などの合計が20万円以下であれば、所得税を払わなくてもよいことになります。最近流行りの仮想通貨を換金した場合も雑所得としてここに当てはまり、20万円を超えると課税義務が発生するということです。


(3)医療費控除を受ける場合
 医療費の実質年間支払額が10万円を超えるか、セルフメディケーション税制による医療品購入費が1万2千円を超える場合は、確定申告することにより医療費控除を受けることができます。


(4)雑損控除、寄付金控除を受ける場合
 本人を含む親族が災害盗難に遭った場合は「雑損所得」を受けることができます。寄付金控除は「ふるさと納税」に代表される公共団体等への支出が対象です。ただ、ふるさと納税は、ワンストップ特例制度によって確定申告不要になっている場合が多いので要確認です。


(5)住宅ローン控除の適用を受ける場合
 ローンを開始する初年度だけ申告します。後は確定申告で控除してくれます。


(6)2カ所以上から給与を受けとっている場合
 年末調整は1カ所のみ認められている制度のためです。


以上に該当しなければ源泉徴収票は不要ということになります。ですが自分が働いて稼いだお金がどのように流れているのかくらいは関心を持つ必要はあると思います。その意味で源泉徴収票を大切に保管するというのも十分意味があることです。しいてはお金を大切に使うことにもつながるはずです。

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by fp2-kojiro | 2018-02-03 16:14 | 高校生からのファイナンシャルプランニング | Comments(0)
2017年 12月 10日

高校生からのファイナンシャルプランニング(16)~医療費控除~

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 1年間の医療費が10万円を超えると、「医療費控除」を受けることができます。医療費とは、病院やクリニックの窓口で支払ったお金の他、健康保険の効かないはり治療や接骨院等の施術代でも、治療目的であれば含まれます。また、処方箋投薬(病院外での投薬)や、市販の医薬品代も医療費の範囲内です。ただし、癒やしや美容を目的とした施術やサプリメントなどは対象外になります。ここで言う「医療費」は、あくまで健康な状態に戻るために必要な経費という意味合いです。
 ところで年間10万円の医療費とは、いっしょに生活をしている家族全員の合計額に適用されます。税金を納めているのがお父さんでも、お母さんや子どもが受けた治療費用は合算してよいということです。とはいっても普通の生活をしていて健康保険を使っていれば、10万円を超えることは極めてまれなことです。通常のサラリーマンなら会社から医療費の補填を受けることもありますから、さらに遠のく金額と言えます。ましてや独身ならなおのことです。
 しかしながら今年から「セルフメディケーション税制」が始まり、対象となる医療品購入費用が年間総額1万2千円を超えれば医療費控除を受けることができるようになりました。要するに医療費控除の特例が創設されたということです。


 医療費控除の特例
 スイッチOTC薬の購入対価が1万2千円を超えた分が所得控除
 ・定期健康診断、人間ドック、予防接種等の健康維持への取組み
 ・確定申告(年末調整では扱ってくれない)


 スイッチOTC薬とは、以前は医療用として使用されていたものを市販薬として転用したものを指します。薬のパッケージや薬局のレシートに表示されているものが対象となります。ですからレシートは必ず保管しておくことです。
 軽い病気やケガであれば、効き目が認められている薬を服用することで乗り切ることができ、わざわざ医療機関に出向く手間がなくなります。国としても年々ふくれあがる医療費負担を抑えることになり、その見返りとしてこの特例を創設したとも言えるでしょう。ただし、名称(セルフメディケーション)のとおり「自ら健康を維持している」ことによる特例ですから、定期健康診断をはじめとする健康維持活動も条件となります。ですが多くの場合は職場で定期健康診断が行われているはずですから、その結果を税務署に提出すれば事足ります。また控除を受けるには確定申告をしなければなりませんが、e-Taxや郵送を使えば自宅から申告することができ、領収書や健康診断書の提出も省略できます。地元の税務署のホームページなどで確認してみてください。


 税金を納めている人なら、控除はたとえ金額が少なくても「還付金」と「節税」いう形の残る節約につながります。普段の買い物で微々たる値段の比較をして得した気分になるよりはよっぽどましです。

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by fp2-kojiro | 2017-12-10 11:43 | 高校生からのファイナンシャルプランニング | Comments(0)
2017年 11月 19日

高校生からのファイナンシャルプランニング(15)~医療保険~

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 病気やケガに備えるものとして「医療保険」や「ガン保険」があります。しかしこれらは何かのきっかけで人に勧められて加入することが多く、自分で必要だと思って契約することは少ないものです。保険は必要性をはっきり理解し、思わぬリスク(予測できない出来事)に備えるものでなければなりません。自動車に乗る場合多くの人が任意保険に加入するのは、事故を起こした場合の経済的負担の重さを誰もが理解できるからです。反対に起こる確率が極めて少ないものや、すでに備えているものに年間万単位のお金を納めるのは、ファイナンシャルプランニングの観点からは無意味と言えます。


 ・医療保険=「入院」保険


 医療保険は生命保険に比べてその必要性が見えやすい上、若いうちは保険料も手頃なため、人に勧められるなどの機会があれば加入する人は多いようです。「ご自身が亡くなった場合…」と言われるよりも「病気になった場合…」の方がイメージしやすいのは当然と言えます。ですが医療保険はあくまで入院に備えるものです。よく見かける「通院にも対応」というのも実は入院を前提としたもので、パンフレットには「入院前後の…」のフレーズがどこかに小さく書かれているはずです。そうでなければ歯医者に行ったり、腰痛で整形外科に行っても保険金が下りることになります。


 サラリーマンの場合、強制的に健康保険に加入します。大きな病院はもちろん街医者にお世話になるときに保険証を提示するのはその証です。その保険料は、毎月の給料から天引きされているため実感は薄いかもしれませんが、年間結構な金額を支払っています(給与明細を見ればその額の高さが分かります)。なぜなら健康保険は入院はもとより通院や薬の処方など、健康を取り戻すための費用の7割を負担してくれるからです。さらにこの健康保険には民間の医療保険ではとうてい実現できないシステムも含まれています。それが「高額療養費制度」といわれるものです。


 ・高額療養費制度
  医療費の自己負担限度額=81,000円+(医療費-267,000円)×1%


 おおざっぱに言うと、1ヵ月に同じ医療機関の窓口で支払った医療費(いわゆる自己負担)が約81,000円を超えると、超えた金額を健康保険が補填してくれるものです。例えば重い病気や大けがで入院して医療費が高額になっても、約8万円までで済むということです。そこそこの規模の会社や公務員であれば、この額は更に低くなる場合もありますから、自分の勤め先の該当部署で確認してみるといいです。自分のことですからめんどくさがらずにやっておいてください。また、自営業やフリーターの方が加入する国民健康保険にも同じシステムが含まれています。

 会社員や公務員など給与所得者であって健康保険に加入していれば(保険証があれば)、医療保険はそれを補うものとして考えてください。また病気のリスクが低い若い時期なら、保険料分を自己負担限度額分として貯蓄(2,000円の保険料なら約3年ちょっとで自己負担限度額分を貯蓄できます)したり、年1回の人間ドックの費用に充てることもできます。その方が健康へのリスクの備えに対して前向きではないでしょうか。

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by fp2-kojiro | 2017-11-19 11:43 | 高校生からのファイナンシャルプランニング | Comments(0)
2017年 11月 05日

高校生からのファイナンシャルプランニング(14)~年末調整~

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 11月前後になると、職場では「年末調整」に関する手続きが始まります。サラリーマンの場合所得税は毎月の給料から天引きされていますが、必要経費は計算されていません。そこで年末に、1年間かかった経費を基に所得税を計算し直して過不足分を調整するのが年末調整です。サラリーマンが全員税務署に出向いてしまうと混雑するため、こういった制度があります。
 所得税の調整は、いろいろな「控除」によって所得を減算し、1年間に納めた所得税と新たに算出された所得税との差額を年末に払い戻すことで行なわれます。たいていの場合は12月の給料でそれを払い戻すため、手取りが多くなります。年末調整に係る代表的な控除は以下のものでしょう。
 
 ・一般生命保険料控除…最高4万円


終身保険定期保険といった死亡保障に支払った保険料は「一般…」に分類され、年間に所得から最高4万円を控除してくれます。「最高」というのは、年間支払総額が何万円になっても4万円までという意味で、逆に4万円未満の場合はその額までの控除となります。


 ・介護医療保険料控除…4万円
 
介護保険をはじめ医療保険がん保険といった療養保証に支払った保険料の控除で、やはり最高4万円です。


 ・個人年金保険料控除…4万円


個人年金保険にも保険料控除がありますが、要件があります。


 (要件1)年金受取人=契約者(既婚なら配偶者でもよい)
 (要件2)年金受取人=被保険者


要するに自分で保険料を支払って自分が年金を受け取る(既婚者は配偶者でも可)契約であることが必要です。


 (要件3)保険料の払込期間 ≧ 10年
 (要件4)年金受取開始が60歳以上で年金受取期間は10年以上


 要件4については、契約内容が「確定年金」「有期年金」の場合です。「終身年金」の場合はこれに該当しません


 以上4つの要件をすべて満たしていないと個人年金保険料控除の対象にはなりません。また、変動個人年金保険の場合は、一般生命保険料控除として扱われますから注意しましょう。


 ・地震保険料控除…最高5万円


 持ち家があって地震保険に加入していれば控除を受けることができます。


 ・小規模企業共済等掛金控除…全額


 主に確定拠出年金(イデコ、iDeCo)の掛金に適用されます。


 職場で配布される申告書に、支払った保険料や掛金の金額を記入し、保険会社や国民年金基金連合会から送られてくる控除の証明書を添えて職場の担当部署に提出すれば手続きは終了です。以上は未婚者の場合ですが、既婚になると「配偶者控除」や「扶養控除」といったものも対象になります。

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by fp2-kojiro | 2017-11-05 17:31 | 高校生からのファイナンシャルプランニング | Comments(0)
2017年 10月 29日

高校生からのファイナンシャルプランニング(13)~クレジットカード~

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 学生を卒業し独立すれば、家賃をはじめ光熱費や通信費など生活に必要な固定費を負担しなければなりません。今はほとんどのものが口座振替(銀行引き落とし)ですが、「クレジットカード払い」が可能なら是非それに切り替えましょう。
 「口座振替」ではお金が引き落とされるだけで終わりですが、クレジットカード払いならポイントが残ります。ポイントの価値自体はわずかですが、1年経つとまとまったものになります。一例として光熱費、通信費の一月平均が5万円だとして、それらをクレジットカードで支払うと


 5万円×12ヵ月=60万円


クレジットカードのポイント価値にあたる「還元率」は最低でも0.5%ですから、端数を考えずに単純計算すると、


 60万円×0.005(0.5%)=3,000円


わずか3千円ですが、銀行の利息ならスーパー定期(300万円以下)で200万円近くが必要です(2017年10月29日現在)。大切なのは、わずか3千円とはいえ、自身の工夫でそれを作り出したことです。そこに喜びを感じることこそ、小銭を馬鹿にせず豊かさを見つけるきっかけになります。最近ではクレジットカードのポイントを別のプリペイドカードのポイントにチャージしてくれるものもあります。これならポイントを別の買い物に使うことができ、浮いた分はそのまま財布に残ることになります(例:ライフジャイロ(3)~プリペイド型クレカで金利効果~)。

 とはいえ、クレジットカードというと使いすぎを助長するため、持たない方がよいという考え方もあります。ですがそれは自身の経済スケールを意識しないために、それ以上の買い物をしてしまうからです。いくら使っているのか分からないままカードで支払いをするというのは、間違った使い方です。クレジットカードはお金がないときの救世主ではありません。ですから最初は持ち歩かず、生活費をはじめ、生命保険料や家賃といったものを含めた固定費支払いに活用してみてください。ただしクレジット払いOKでも、別途手数料を取るものは避けるべきです。還元率よりも遙かに高いお金を別に支払っては本末転倒というものです。また、クレジットカードは年会費無料で常時還元率のよいものを原則1枚契約し、そこに支払いを集中させるようにしましょう。そしてある程度慣れてきたら、スーパーでの食料品購入に使うようにするなど、自身の経済スケールを把握する練習をしていくと、より多くのポイントの恩恵を感じることができるようになります。

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by fp2-kojiro | 2017-10-29 12:45 | 高校生からのファイナンシャルプランニング | Comments(0)
2017年 10月 22日

高校生からのファイナンシャルプランニング(12)~貯蓄~

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 社会人になったら、少しでもいいので貯蓄をしましょう。ただ、闇雲に毎月~万円を貯金してもなかなか増えない残高に嫌気がさし、ちょっとしたきっかけで使ってしまう結果になりがちです。使い道を考えてお金を貯金するようにすることで、こういったことを避けやすくなります。


 貯蓄…「将来のお金」と「リスクに対応するお金」を区別する。


手取りの15%前後を目安として、貯蓄を二つに分けます。一方は将来のために当分使わない貯金に、もう一方は日々の生活で出遭うリスクに対応するための貯金にします。

 将来に向けたものについては、前述の「確定拠出年金」にしましょう(詳細は「ライフジャイロ(25)~確定拠出年金(個人型DC)の正しい始め方~」を参照)。手数料は取られますが、控除によりそれよりも遙かにまさる税金の戻りにより高利回りの効果があります。また、貯蓄だけでなく投資信託の選択肢も準備されており、個人の判断で柔軟に運用できるようになっています。さらに60歳到達まで原則解約不可ですから、確実にお金を残すことができます。民間の「個人年金保険」に加入するくらいなら、こちらの方が断然有利です(詳細は「ライフジャイロ(40)~個人年金保険のトリセツ③~」を参照)。
 確定拠出年金の唯一のデメリットである解約不可が気になるなら、明治安田生命「じぶんの積立」をおすすめします。詳細は「ライフジャイロ(39)~「税制優遇」は高利回り商品~」で既述ですが、5年間の積立保険なので生命保険控除を受けながら積立貯金ができ、万一の解約時にも払い込んだお金が100%返ってくるノーリスク商品です。まずは5年間積立の練習をしてから、確定拠出年金に移行するといった方法も一考の価値があります。
 もう一方で、リスクに対応するためのお金も積み立てておく必要があります。日々の生活の中では思わぬ出費を迫られることも少なくありません。数万円で済むくらいのリスク回避のつもりで少しずつお金を残しておくことが大切です。ですから無理に定期預金などにせず、機動力重視で通常貯金や普通預金にしましょう。わずかな金利差の有利不利は考えなくてよいです。


 手取り20万円として、将来のお金に1万円、リスクに対応するお金に1万5千円~2万円を割り振ってみてはいかがでしょう。貯蓄で大切なことは残高を増やすことではなく、手取りの決まった割合を使わない生活に慣れる意識を身につけることです。最初からがんばり過ぎて日常の生活が潤わなければ意味がありません。そのためには毎月~万円ではなく、手取りの~%で貯蓄額を決めていくといいと思います。

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by fp2-kojiro | 2017-10-22 09:26 | 高校生からのファイナンシャルプランニング | Comments(0)
2017年 10月 18日

高校生からのファイナンシャルプランニング(11)~確定拠出年金(iDeCo)~

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 リタイア後の生活を支える「ネンキン」は、正しくは老齢年金といいます。年金保険料を支払っていれば誰もが受給できる老齢基礎年金に、会社員等は老齢厚生年金が上乗せされます。しかし30年、40年後の世の中はどうなっているかは誰も知ることはできません。つまり老齢年金だけで大丈夫と断言できないということです。
 これからは将来のネンキンを自分で積み立てる時代です。ですから給料をいただけるようになったら早い時期からそれに取り組んでください。国もその点を心得ていて、それに見合った制度を用意しています。それが「確定拠出年金」。通称iDeCo(イデコ)です。(確定拠出年金のやり方については「確定拠出年金(個人型DC)の正しい始め方」を参照してください。)

 将来のネンキンのためにお金を積み立てる場合に、単に貯金するよりも確定拠出年金の制度を使ったほうが遙かに有利になります。

 小規模企業共済掛金…全額控除

 確定拠出年金としてお金を積み立てると、「小規模企業共済掛金」として1年間に積み立てた金額すべてを所得から控除してくれます。社会人当初の所得税率はおよそ20%くらいとして、月1万円1年間(12ヵ月)拠出する(積み立てる)と

 1万円×12ヵ月×20%(0.2)=24,000円

サラリーマンなら年末調整でこれだけのお金が戻ってきます。見方を変えると1年間12万円の積立貯金をして2万4千円の払い戻しを受けていることになります。言ってみれば年20%の積立貯金をしていることと同じですね。これを単なる積立貯金で行っても、控除はないので100円にも満たない利子が付くだけです。
 給料からどれくらいこういった貯蓄に回せばよいか迷うところですが、家のローンなどがないうちは手取りのうちの15%くらいは欲しいところです。例えば手取り20万円だったら2万5千円はないものとして生活する習慣を付けるといいのではないでしょうか。最初はそのうちの1万円はこの確定拠出年金に当て、残りを通常の貯金に回すのが理想的です。その貯金を含めた貯蓄については次稿で言及します。

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by fp2-kojiro | 2017-10-18 19:16 | 高校生からのファイナンシャルプランニング | Comments(0)
2017年 10月 09日

高校生からのファイナンシャルプランニング(10)~生命保険~

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 保険というのは、強制加入である社会保険(健康保険、年金保険)で賄えない部分を民間の保険でサポートする。これが正しい考え方です。若いうちは保険なんて要らないよという考え方もありますが、人生手に負えないリスクというものはつきものです。


 終身保険…死亡保障のためだけのものではない。


 前稿で保険は終身保険だけ相手にすればよいと書きましたが、その大きな理由の一つがこれです。終身保険とは、万一の場合に備えるとともに、払い込んだ保険料を積み立てるものです。これを「貯蓄性がある」といいます。


 終身保険機能…「節税」「解約返戻金」「払済保険」


①節税
 生命保険料控除により、年間保険料支払総額の4万円分を差し引いて税金を計算してくれることで、年末調整で控除分が返ってきます。同じ金額を通常の預貯金で代替してもこういった控除はなく、せっかく付いた利息から税金(利子税)を徴収されてしまいます。当然万一の場合はそこまでのお金が残るだけです。

②解約返戻金
 保険を解約することによって保険料の払い戻しを受けることができます。最近では「低解約返戻金型」といって、払込終了までは解約すると元本割れする商品がほとんどですが、保険は本来掛け捨てが基本。差額はそれまでのリスクへの経費と考え、一定期間お金を残しておいたというとらえ方をしましょう。
③払済保険
 払済保険とは、ある時点で保険料の払込をやめる代わりに、保証額を減らして契約を続けることです。終身保険は解約してしまうとまとまった返戻金は手に入りますが保証はなくなってしまいます。一方払済保険なら、保証額は減額されますが契約はそのまま続くので、解約返戻金はそのまま残ります。しかもこの解約返戻金はその後保険会社が運用してわずかずつ増やしてくれますから割のよい金融商品となります。将来のライフステージによって保険を見直すときはこの機能を利用すると、リスクに備えつつ家計の改善ができます。


 民間の保険は終身保険を基本として、ライフステージに合わせてその他の保険を検討していくというのが正道です。一番いけないのは、終身保険に加入せずに定期保険だけ加入するという選択です。


 定期保険…家族を養えなくなるリスクに備えるもの


 定期保険は終身保険に比べて保証額も高く保険料も安く済みますが、保証期間は10年です。10年を過ぎれば保険料も一気に上がり、解約返戻金はありません。備えるリスクがないのに安い保険料と充実した保証額だけで契約しても何のメリットもありません。通常家族を養う立場でなければ、千万単位の大金は必要ないはずです。

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by fp2-kojiro | 2017-10-09 15:03 | 高校生からのファイナンシャルプランニング | Comments(0)
2017年 10月 08日

高校生からのファイナンシャルプランニング(9)~生命保険料控除~

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 社会人ともなれば公私にわたり一定の責任を背負うようになります。健康保険や年金保険といった社会保険の他に、不測の事態に備えて民間の保険に加入することもあるでしょう。そういった保険料には、社会生活上の必要経費としてある程度の軽減措置が設けられています。その一つが「生命保険料控除」です。

 生命保険料控除…年間4万円

 例えば月額7,000円の生命保険に加入しているとすると、年間総支払額は84,000円。4万円の生命保険料控除とは、自分の所得から出した84,000円から4万円を差し引いて、44,000円だけ使ったことにしてくれる制度です。つまり、84,000円かかる保険料支払いのうち、4万円分は必要経費として認めてくれるということです。したがって所得税率20%だった場合は4万円✕0.2=8,000円が年末調整を経て手元に戻ってくるのです。加えて翌年の住民税も未加入の場合に比べてわずかながらも減額されます。

 生命保険と言っても、若いうちは「死亡時〇〇万円…」と言われてもピンと来ないのが多くの場合でしょう。自分が死んだらといった発想自体が薄いまま、保険セールスの説明を聞いたところで「めんどくさい」「よく分からない」と思うのも当然です。

 生命保険の基本…終身保険

 ここでは細かいことは省きますが、社会人を始めて間もないうちは通常の場合終身保険だけ相手にすれば事足りると思います。理由については次稿で説明します。

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by fp2-kojiro | 2017-10-08 21:35 | 高校生からのファイナンシャルプランニング | Comments(0)
2017年 09月 30日

高校生からのファイナンシャルプランニング(8)~労働保険~

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 「社会保険」は健康保険、年金保険の2つでしたが、広く含めると他に、「労災保険」「雇用保険」もありますが、狭い意味でいうと「労働保険」です。

 労災保険…事業主(勤め先)が全額負担する。

 「働者害補償保険」の略称で、仕事中通勤途上でのケガ、病気、障害や死亡に対して給付されるものです。したがってこれ以外の病気やケガなどには「健康保険」から給付されます。よく耳にする「労災認定…」という言葉は、仕事上なのかそうでないのかによって給付の出所が違ってくることを意味します。
 また健康保険との大きなちがいは、病気やケガの治療費がすべて支給されること(0割負担)と、死亡障害時についての補償がある点です。

 雇用保険…事業主(勤め先)と共同負担する。

 別名「失業保険」とか「失業手当」と言われるものです。仕事の内容によって保険率や負担の割合は異なりますが、一般的には基本給と通勤手当(交通費)の合算額の0.4%くらいですから、数千円ほどの負担で済みます。
  
 雇用保険の受給条件…離職前2年間に12ヵ月以上保険料を納めている。

 ほとんどの場合は給料から天引きされるので「未納」はまずあり得ないでしょう。おおざっぱにいうと最低でも1年間は働かないと失業の手当がもらえないということです。ただし、倒産やリストラなどのやむを得ない場合は1年間で6ヵ月以上になります。

 サラリーマンは勤め先に雇われるという弱い立場の代わりに、保険によってその身分が守られるようになっています。もし勤め先がこれらの保険に加入していないとすれば、そこは「ブラック企業」ということになります。

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by fp2-kojiro | 2017-09-30 12:07 | 高校生からのファイナンシャルプランニング | Comments(0)