覆面ファイナンシャルプランナーのFP道

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2017年 01月 28日

ライフジャイロ(30)~保険は「単品」契約がよい~

d0334173_13222960.gif マクドナルドやすき家などに行ったことを考えてみてください。たいていセットメニューをオーダーするのではないでしょうか。理由は明白、単品でそろえるよりもお得だからです。保険にもそういった類いの商品があります。「定期付終身保険」「定期保険特約付終身保険」といったものがそれです。ところが保険の世界ではこういったセット物は極力避けた方がよいです。
 「定期…付終身保険」の基本構造は、終身保険を主契約として定期保険や医療保険といったおまけ(いわゆる「特約」)を組み合わせるというものです。つまり終身保険という大きな船に定期保険や医療保険などといった積み荷を載せているとイメージしてもらえばよいです。保険とは本来掛け捨てが基本。返戻金部分(解約時にお返しする部分)に当たる終身保険が主契約である以上、保険を見直すときには同じ会社の特約商品から選択するしかなく、どうしても見直しの動きが悪くなります。例えば定期保険「特約」が10年とすると、この「特約」は10年後まで更新できないため、家族に変化があっても保証を見直すことはできません。また、契約当初の保険証書には「終身保険」と記載されますから、例えば保証額が5,000万円となっていると、一生涯「5,000万円」の保証が続くと勘違いしがちです。実際は「5,000万円」とは特約の定期保険(多くは最初の10年)が4,700万円、終身部分が300万円くらいの割合であり、定期部分が満了すれば(10年たてば)終身部分の300万円しか残りません。新たに更新をするにしても主契約あっての特約ですから、当然保証内容の選択は限られてしまいます。インターネットを通して次々と新しい商品が世に出る時代にこれでは明らかにハンディを背負うことになります。
 貯蓄性のある終身保険を基本にして各種保証を考えることは間違いではありません。ただし、保険というものはライフイベントに合わせて常に見直すべき代物ですから、動きやすくしておく必要があります。そのためには、一つ一つの保険商品の内容をシンプルにし、必要があればいつでも乗り換えられるよう「単品」契約にしておくことが、長い目で見れば保険料を抑えることにつながるのです。

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by fp2-kojiro | 2017-01-28 15:17 | 外道FPのライフエコロジー | Comments(0)
2017年 01月 21日

ライフジャイロ(29)~がん医療へのファイナンス~

d0334173_10241854.gif 医療保険、がん保険など医療への備えは大切ですが、経費もそれなりにかかります。例えばがん保険契約件数第1位といわれるアフラック社の「新生きるためのがん保険Days」を例に取ると、加入年齢40歳の終身払型の最も安い契約で月額2,895円。寿命を75歳として支払総額は

 2,895円✕12ヵ月✕(75歳-40歳)=1,215,900円

となります。がん保険の基本契約である「診断給付金」(はじめてがんと診断されたときの給付金)は100万円ですから、その他の入院通院給付金や治療給付金を考えれば妥当な額のようですが、よく考えるとほとんどは自分のお金です。
 がんは一昔までは不治の病と考えられていましたが、医療技術も進み早期発見技術や軽負担治療が数多く開発されています。しかもそれらのほとんどは健康保険対象なのです。既述ですが、ほとんどの給与所得者は結構な額の社会保険料を強制的に支払っている(給与明細に記載されています)ので、まずはそこを基本に考えるべきでしょう。したがって、民間のがん保険は自営業などの方に向いたものと言えます。CMでタレントの体験談が出てくるのはそのためです。

 給与所得者ならがん医療に対する備えは社会保険(健康保険)を基本に、足りない部分を補うファイナンスを考えるのが得策です。高額療養費制度を使えば、通常の場合8万円程度でがんを含めほとんどの保険医療を受けることができます。「診断給付金」の部分は貯蓄で代替すれば、入院通院どちらにも対応できます。もし保険対象外の差額ベッド代が必要になっても、50万円の貯蓄があれば食事代を含め80日程度の個室入院に対応できます。昨今の医療現場では入院期間が30日を超えるケースは極めて少なくなっていることを考えると十分な数字です。また、先進医療が必要なら単独で契約できるもので賄えます。一例を挙げると損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の「リンククロスコインズ」なら、月額500円で2000万円まで先進医療給付金、また先進医療とは重複不可ながら1000万円までの臓器移植医療給付金まで保証してくれます。総合すると月々約4,000円の貯蓄と500円の保険料で、10年後にはがんに対応する保証を作り上げることができるのです。ただしあくまでも自分の体が健康というのが最大の保証。高い保険料を払わない代わりに、毎年の人間ドック受診や、健康を保つ食生活などに投資して人生の本当の価値を維持することがなにより大切と言えます。

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by fp2-kojiro | 2017-01-21 17:28 | 外道FPのライフエコロジー | Comments(0)
2017年 01月 15日

謝食道(30)カサゴの煮付け ~三重県鳥羽市~

 カサゴという魚ほど料理法を問わない食材はそういない。刺身はもちろん、煮付け、塩焼き、味噌汁、変わったところで酒蒸しなど、そのバリエーションは多岐を極める。釣り人にとって釣り物が限られる冬の時期になると、このカサゴの数釣りが釣り欲を満たしてくれる。味は保証付きだから、ご近所のお土産にも大変喜ばれ、寒さの中の営みも一瞬で報われるというものだ。カサゴをはじめ、メバル、アイナメといった根魚は寒い時期はなんと言っても煮付けが一番。少し濃いめの煮汁で染まった魚体を箸で突くと見える白身のまろやかな味が食卓を彩るひとときに感謝。

 酉睦月某日 釣船「誠陽丸」(三重県鳥羽市神島町)
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by fp2-kojiro | 2017-01-15 17:40 | Comments(0)
2017年 01月 14日

ライフジャイロ(28)~投資の「トリセツ」~

d0334173_10224734.jpg もし投資を始めようと考えているなら、まず基本を押さえておきましょう。

 ・長期間で運用を考える
 ・しばらく使わないお金を活用する

たったこれだけです。もしかすると「株式投資で資産が半分になった」とか「一月で云万円稼ぎ出した私のFX投資術」といった類いを思い起こす方もいると思いますが、こういった運用は投資と言うよりも「投機」と呼ばれるもので、短期間の価格の変動を予測してその差益を狙う取引、つまり正真正銘のギャンブルです。投資で資産を増やそうとするなら、長い間「お金に働いてもらう」とことを考えましょう。会社で働く場合でも、いいときもあれば悪いときもあり、成功や失敗もあります。そのかわり経営方法が適切なら、その繰り返しで会社は10年20年といった長い時間をかけて収益を上げていきます。そういった流れに「投資」したお金が使われれば、預貯金をはるかに上回る利益を受けることができます。たとえ一時期元本割れが起こったとしても「長期間で運用を考える」のはそのためです。そして長くお金に働いてもらうために、「しばらく(自分に)使わないお金」が必要なのです。
 今年の1月からほぼ全国民に個人型確定拠出年金の加入が可能になりました。加入の際には運用配分を自分で設定することになりますが、もし投資を始めようと考えていたなら、この確定拠出年金はいい機会になります。年金のための拠出(積み立て)ですから原則60歳までは解約不可、つまり「しばらく使わないお金」を積み立てて「長期間の運用」をすることになるからです。まずは投資信託から始めて「投資」とはどういうものなのかを実感することで、資産運用に自信を持つことができます。ただ、確定拠出年金の運用には毎月管理手数料がかかるとともに、投資を選択した場合には更に手数料が必要になることも考慮しておきましょう(マネーゲインの条件~お金を増やそうと思う前に考えること~)。一方なるべく手数料をかけたくなかったり、拠出期間が短い場合(60歳までの期間が短い場合)は素直に貯蓄型商品(スーパー定期等)100%の運用配分が適切でしょう。

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by fp2-kojiro | 2017-01-14 12:09 | 外道FPのライフエコロジー | Comments(0)
2017年 01月 04日

ライフジャイロ(27)~保険は保証を買うもの~

d0334173_22282458.jpg 保険はマイホームの次に高い買い物だと言われることがあります。一月1~2万円の保険料も、一生の期間で支払う額を計算すると結構なものになるからでしょう。実際月々の保険料を少しでも抑えたいと相談を受けることがありますが、多くの場合その額に驚かされます。なぜ高額になるかと言えば、保険料で「安心」を買っているからです。
 本来民間の保険は、社会保険等で賄えない部分を補う役割を担うものです。ところが保険会社や来店型の保険ショップは安心を売ることでできるだけ多くの保険料や手数料を集めています。彼らも社員の生活を請け負うがため、ある程度は仕方が無いのかもしれません。一方で購入側が保険に詳しくなければ、結局は保険会社の営業マンのストーリーに身をゆだねるしかなく、月々の保険料も云万円になってしまう所謂「保険ビンボー」になってしまうのです。
 私が保険の見直しの相談を受ける時に、社会保険の仕組みを丁寧に説明して保険の見直しを提案しても、相手が「でも〇〇だと不安だから」という言葉が出た時点で見直しの相談は終了することにしています。保証よりも安心を優先せざるを得ないからです。こういった方の多くは保険ですべてを賄おうと考えている傾向があります。
 確かに保険に入っておけばよかったというケースはいくらでもあります。しかし安心を買うにはそれ相当の金額が必要です。少しでも保険料を抑えたいと考えるなら、保険で「保証」を買うという考えを持つことです。ほとんどの方は、すでに「健康保険」や「年金保険」といった社会保険に対して月々かなりの額を支払っています。また住宅ローンには多くの場合「団体信用保険(死亡時にローン残高を補填するもの)」がかけられているはずです。保険を購入する場合はタイミング(結婚した、家族が増えた等)と期間(定年まで、子どもの独立まで等)を考え、社会保険や公的優遇制度(高額療養制度や遺族年金等)を考慮した上で必要額を把握するようにしましょう。保証額と保険料だけを見て何となく保険に入ることだけは避けるようにすべきです。

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by fp2-kojiro | 2017-01-04 23:36 | 外道FPのライフエコロジー | Comments(0)