覆面ファイナンシャルプランナーのFP道

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2017年 04月 28日

FP検定は競争試験ではない

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 FP検定では幅広い知識を求められるのは間違いありませんが、決して完璧を目指す必要はありません。あくまで本番までに合格点を取る準備ができていればよいのです。ところがテキスト学習を一通り終え、問題集に取り組むと思ったように解答できなかったり、全く知らない内容に出会い、これでいいのかと不安に駆られることがあります。大学入試のような定員が決められた試験とちがい、FP検定試験は絶対評価の試験。合格点を取りさえすれば極端な話全員合格もあり得るのです。答えられないという不安は誰もが経験することですが、それを解消するために知識の幅を拡げてしまうのは愚策と言えるでしょう。検定試験が求めているものは幅広い暗記知識ではなく、実務に就いたときに欠かすことができない確固たる基礎知識です。
 FP検定のテキストは数多く出版されていますが、自分の学習スタイルに合ったものを選ぶのがコツです。学習のやり方なんて十人十色であり、それに応えるためにいろいろなスタイルのテキストが本屋に並ぶのはごく自然なことです。その中には試験範囲のカバー率をウリにしているものもありますが、何回かに一度程度しか出題されない部分にまで目を向けたからといって得点力が身につくわけではありません。確かに選択肢には見たこともないような内容が出てくる(特に2級)ことは少なくありませんが、よく見れば必須基礎知識を身につけていれば正答を得ることができるようになっている場合がほとんどです。また、ずいぶん細かい難解な部分を好んで取り上げて解説するありがたいサイトも存在しますが、検定に合格するという観点から見れば書かれている内容は余録の範疇に過ぎません。そういった部分は合格後の活動で必要に応じて身につけていっても遅くはないと思います。
 受験準備のために有り余る時間をかけることができるなら何も言うことはありませんが、多くの方は本業と平行しながら限られた時間で準備していることと思います。どのテキストでも合格に欠かせない基礎知識は必ずカバーされています。それらを繰り返し確認することこそ本当の受検対策と心得てください。

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by fp2-kojiro | 2017-04-28 23:13 | ようこそ!FP検定試験 | Comments(0)
2017年 04月 16日

保険の解剖学(8)~終身保険ずっとスマイル~

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保険商品名
 終身保険ずっとスマイル(メットライフ生命)

商品の内容
 引受基準緩和型終身保険

特徴
 持病のある人でも加入しやすいように、告知項目はわずか3つに限定。持病を原因とする死亡でも終身保証の上、わずかながら解約返戻金も受け取ることが可能。

この保険のキモチ
 TVのCMでは、年齢を重ねた時点でも加入できる保険でお金を残しておきたいシニア夫婦が描かれているように、持病があって通常の保険に加入できない人のために考えられた生命保険。主契約の死亡保証に加えてわずか数百円の特約で85歳までは災害死亡保証が加わり、災害死亡時には保証額が約75%増しになる。終身保険なので保険料はやや高めでも、ある程度の期間が経てば、それなりの解約返戻金を受け取って解約することも可能。

契約へのふるまい
 終身保険は貯蓄性があるため、通常は保険料が高め。しかしながらこの保険は可能な限り条件を削ることで、70歳シニア限定のSプランでも災害死亡特約をつけて月払保険料は4,413円という価格を実現しています。ただその場合あくまで主契約(通常の死亡条件)は50万円。しかも契約1年以内の死亡時はその半額しか受け取ることができません。CMに出てくるシニア世代の夫婦がモデルセールスとすれば、この年齢の方(シニア限定)が月払い4,413円で50万円を残すことに納得できるかどうかがポイントとなるでしょう。さらに引受基準緩和の一つとして確かに告知は「医師からの3ヵ月の入院手術の勧め」「過去1年の入院手術」「過去5年以内のガン、肝硬変の入院手術」の3つだけですが、「総合的な審査により引受拒否があり得る」という記述があります。つまり申込みは可能でも契約はできない場合が出てくるということで、その基準自体もはっきりとされておらずとても気になるところです。おそらく「条件付き引受の保証」となり、契約時に「〇〇の場合は保険金をお支払いしません」などの条件がつけられることが予想されますから、必ずしも申込み時のイメージと一致しない可能性が出てきます。ですから、持病があっても必ずしも無条件で保証を受けることができる保険ではないことを前提に検討する必要があります。

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by fp2-kojiro | 2017-04-16 10:19 | 外道FPのライフエコロジー | Comments(0)
2017年 04月 09日

ライフジャイロ(36)~保険選びは「逆宝くじ」~

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 保険を検討する場合、多くの方はどんな保険に入ったらよいのか迷うことでしょう。実際自分の未来など誰も分かるわけがないのに、何となく必要に迫られて入ってしまうのが保険商品購入の実態ではないでしょうか。
 保険とは見方を変えると宝くじとよく似ています。宝くじはできれば当たってほしいものとして数百円のお金を出します。保険はどうでしょう。例えば30歳加入1,000万円の10年定期保険の保険料はだいたい1,000円ちょっとです(こちらはできれば当たってほしくない「逆宝くじ」)。どちらも確率の低いイベントに対してお金を投資している点では同じです。保険会社からすれば、保険金を支払う確率の低い若い人がたくさん契約してくれることを願っていて、景気よく次から次へと1,000万円を払いたいわけではありません。
 保険を検討したり見直したりする場合、まず商品の保証が発生確率やリスク回避に見合ったものなのかを考えることが大切です。前述の定期保険ですが、独身だったり共働き夫婦の結婚直後ならまず不要ですが、夫婦間に子どもが誕生し主収入の家族(通常は夫)に万一のことがあれば遺族年金といった公的保証や貯蓄だけでは太刀打ちできないリスクとなるため、必須加入なものになります。
 医療保険などでは、人生の中で何十日も入院する確率がどれだけあるのかよく考えることです。また医療には社会保険(健康保険)が前提ですから、回避できないリスクは極めて少ないはずです。例えば月30日の入院といえば病気の場合極めて重篤な状態です。ケガの場合でも60日を超えるような入院が人生の中で何度も訪れるでしょうか。そんな状態が人生にどれだけ発生するのかまずはよく考えましょう。また見方を変えて保険料相当額を健康維持や病気の早期発見に当てれば、「該当イベント(病気で入院する)」を回避する確率を高めることもできます。備えだけがリスク回避ではないということです。
 保険はあくまで確率が薄くても発生すれば致命的なリスクに対してかける(保険料を支払う)ものです。自動車の任意保険等はそのいい例です。起こりうる確率とリスク回避の可否を判断せず、入っておけばひとまず安心という考えでは、なかなか当たらない宝くじをせっせと毎月買っているようなもの。保険料と保証金額(保険金)を強調してセールスを仕掛ける一部セールスマンのいいカモになっていると心得てください。

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by fp2-kojiro | 2017-04-09 14:46 | 外道FPのライフエコロジー | Comments(0)
2017年 04月 03日

保険の解剖学(7)~個人賠償責任補償~

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保険商品名
 東京海上日動の「個人賠償責任補償」

商品の内容
 日常生活賠償保険

特徴
 年間1,200円または1,350円で1億円の賠償を補償。特に年間保険料1,350円のBタイプは国内事故の補償金額は無制限。一人加入で家族全員が補償対象の上、示談交渉代行サービスも組み込まれている。

この保険のキモチ
 自転車損害賠償責任保険に加入を義務化する動きに対応するために引き受けられた損害賠償保険。自転車事故の賠償額として最近の判決では1億円近くの支払い命令が出たことを受けて、賠償額を1億円に設定。さらに今後賠償額が上がっていくことを踏まえ、国内事故では無制限のタイプを設定している。

契約へのふるまい
 この保険の中身は以前からある日常生活賠償保険です。昨今自転車事故は深刻化し、自転車の保険はないものかと関心を持つ人々に応えてこのような商品が広告に出されたのでしょう。月額100円という破格の保険料で1億円をカバーできるのはずいぶんお得感がありますが、実はこの手の保険はほとんどの場合自動車の任意保険に特約として同じ条件のものが付加されていることが多いのです。既に保証額は無制限ですから重複して加入しても意味がありません。ですから家族の自家用車の任意保険を確認してみて日常生活賠償特約が付加されていれば、この保険は必要ないことになります。加入している任意保険のしおりや保険会社へ直接問い合わせをして、補償の中身が同じであれば新たな契約は不要ということです。

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by fp2-kojiro | 2017-04-03 22:45 | 外道FPのライフエコロジー | Comments(0)