覆面ファイナンシャルプランナーのFP道

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2017年 07月 30日

保険の解剖学(13)~ながいき物語~

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保険商品名
 とんちん年金『ながいき物語』(第一生命)

商品の内容
 5年ごと配当付生存保証重視型個人年金保険


特徴
 年金受取前(満期前)の死亡保障や解約返戻金を抑えて年金額を大きくした個人年金保険


この保険のキモチ
今後平均寿命が上昇し、長生きする人が多くなることを見越して、その生活費をサポートしましょうというのがこの保険の特徴。約80%の人が公的年金だけでの生活に不安を持っているという「生命保険文化センター」の調査をもとに、長生きしても安心してもらうことを重視した商品内容となっています。


契約へのふるまい
 この保険の財政基盤となるものが「トンチン性」と呼ばれるものです。ごく簡単に説明すると、亡くなった保険加入者への年金保証分を、生存する加入者に分配すること。言わば生き残りゲームのようなもので、長生きすればするほど得をする仕組みにすることで保証額を大きくしています。ですがあくまでも「長生き」が原則。例えば55歳加入で年金開始年齢が70歳とすると払込期間は15年。月額保険料は54,000円で10年保証期間付終身年金(10年間は生死に関わらず給付、以後終身給付)で契約した場合、年金額は50万1,900円で月額にすれば41,825円。保険料控除などを考慮せず数字だけで見れば、15年間月々54,000円払って、年金として月々41,825円を受け取る計算になり、元を取るためには89歳以降も生きる必要があります
 また貯蓄性の高い商品の性質上、どうしても保険料が高額になります。60歳以降も10年間保険料を支払わなければならないのですから、再雇用での収入や退職金の活用を視野に入れて、減収入期間でも払込が可能なのかを判断しましょう。
 加えて万一年金受け取り前に死亡した場合は払込総額の70%しか戻ってきませんし、解約の場合もほぼ同様に返還率が下がります。これは長生きを前提とした商品なので仕方のないところです。

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by fp2-kojiro | 2017-07-30 11:39 | 外道FPのライフエコロジー | Comments(0)
2017年 07月 24日

謝食道(33)こもり食堂 ~岐阜県多治見市~

 所用あってJR多治見駅を降り立つと、重苦しい雲が東の空に立ちこめていた。巷で話題のゲリラ豪雨の前触れかと思い、用務そっちのけで早々に昼食の場所を探すこと数分、駅東側の通りにある「こもり食堂」という小さな店に入った。入り口こそ大きくないが、店内は縦長で両脇に4人掛けのテーブルが並ぶ昔ながらの定食屋さんスタイル。まだ昼の12時過ぎだというのにすでに2人の年配の方が昼の宴とばかりにビールを酌み交わしていた。昭和の時代には商店街の飲食店ではそこかしこに見られた光景に何となく心が落ち着く午後のひととき、拙昼食は担々麺の餃子セットに小ライスを加えた。手作りの味はどこか温かい、そういうものである。

 酉文月某日 「こもり食堂」(岐阜県多治見市本町3-2)
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by fp2-kojiro | 2017-07-24 17:01 | Comments(0)
2017年 07月 17日

ライフジャイロ(39)~「税制優遇」は高利回り商品~

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 低金利時代の昨今、もし手元にまとまったお金があってもこれと言った預け先や金融商品がないのが現実でしょう。使い先が未定のお金がそのまま普通預金や定期預金に塩漬けされていたり、殊勝にも将来のために貯蓄を考えているなら、まず金融機関を頼らないことです。預けたところで微々たる利息に利子税まで課せられ、何かの手数料を払えば反対にお金が減っていくのが現実だからです。
 今の時代にお金をうまく運用していきたいのなら、貯蓄の目的を明確にして国の制度を最大限利用することです。条件面で該当し所定の手続きをすれば、金利分は国が税金で賄ってくれます。いわゆる「税制優遇」です。

確定拠出年金
 貯蓄の目的が「老後の生活」であれば、所得によって1年間拠出した金額の5~40%近くが返ってきます。暦年積み立てたお金が「小規模企業共済等掛金」として扱われ、所得から全額控除されるからです。積立の運用商品の選択によって差は出ますが、ざっくり言えば自身の所得税率が利息になったと考えることができます。第2号被保険者であるサラリーマンなら、年末調整で控除分を受け取り、さらに次年度の住民税も安くなって手取りが増えるというまさに一石二鳥の制度です。例えば月々1万円ずつ年間12万円積み立て、所得税率が20%なら単純計算で2万円の控除であり、12万円の貯蓄を10万円で運用していることになります。

国民年金基金
 第1号被保険者(自営業等)の「老後の生活」への税制優遇制度で、こちらは「社会保険料」としてやはり所得から全額控除されます。前述の確定拠出年金と合わせて積立月額68,000円の上限はありますが、所得税率が高い人ほど優遇されることになります。控除や次年度の住民税への流れは確定拠出年金と同じです。

じぶんの積立(明治安田生命) 「生命保険(終身、定期、養老)に入っていない、今のところ必要ない」方で貯蓄を考えている場合に適している商品です。この商品の中身は「積立貯金」でありながら一般生命保険控除を受けることができるため、所得税率によって1年間で2,000円~16,000円程度が戻ってきます。月額積立額は5,000円、10,000円、15,000円、20,000円、積立期間は5年間(最低30万円、最高120万円)という制約がありますが、積立期間に万一解約しても積立額を下回ることはない数少ないノーリスク商品です。 一般生命保険控除は年間4万円までですから、所得税率20%の方なら1年あたり8,000円(4万円✕0.2)、5年「満期」(解約)で4万円が返ってきます。銀行の積立なら微々たる利息から利子税まで抜かれることを考えると、かなりの優遇商品と言えるでしょう。なお5年の積立期間終了後解約しなければ保険期間10年の生命保険として運用され、最終満期時には103%の返戻率が約束されています。

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by fp2-kojiro | 2017-07-17 10:15 | 外道FPのライフエコロジー | Comments(0)
2017年 07月 02日

保険の解剖学(12)~新総合収入保証~

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保険商品名
 新総合収入保証(三井住友海上あいおい生命)

商品の内容
 所得補償保険を付加できる総合収入保証保険

特徴
 働けなくなったときも、万一のときも一定生活費を確保できる保険

この保険のキモチ
家族の「大黒柱」の万一に備えるには定期保険が一般的です。しかも一定期間(一般的には10年)保証額が同一です。ところが実際には子どもの成長に合わせて必要保証額は減少していきます。この保険は保険金を年々減少させる代わりに定期保険よりも合理的な保険料に設定し、保険金も収入のように毎月受け取る(一括受取も可)タイプになっています。また、基本保証内容の死亡・高度障害に加えて、「障害介護」や「就労不能」の場合の保証も用意されており、ガン診断時および心疾患、脳血管疾患での入院の場合に以後の保険料が免除になる(保険金の受け取りは死亡・高度障害になってから)特約も付加できます

契約へのふるまい
 収入保証保険はライフステージに合った保証が得られるため、見直しもほとんど不要で定期保険よりもお得な感じがします。しかし保証額が減少するため、将来の見通しに合わせて保証額を正確に設定する必要があります。例えば子どもの大学卒業までの保証で設定していて、海外留学や大学院進学を希望した場合は他の方法で対応することになります。また大きな金額が必要になり保険金の受け取りを一括にしてしまうと、受取額が一定額減少してしまいます。加えて「非喫煙」「BMI値」「安全運転者基準」などの条件によって保険料に大きな差が出るのも収入保障保険の特徴です。総合的に考えると、「長い保険期間」(保険料が安くなる、必要保障額が間違えにくい)と「健康体」(保険料が安くなる)といった条件が揃えば契約にふさわしい状況と言えるでしょう。

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by fp2-kojiro | 2017-07-02 18:00 | 外道FPのライフエコロジー | Comments(0)