人気ブログランキング |

覆面ファイナンシャルプランナーのFP道

maskedfp.exblog.jp
ブログトップ

<   2018年 10月 ( 3 )   > この月の画像一覧


2018年 10月 27日

過去問のツボ押し~金融商品取引に係るセーフティネット~

2018年9月2級学科試験より
過去問のツボ押し~金融商品取引に係るセーフティネット~_d0334173_09393973.gif

 預金保護制度の出題は毎回必ず登場しますが、今回の問題はそこに投資者保護基金の知識を加えて変化球を織り交ぜた内容に仕上げています。

 金融機関破綻時には元本1,000万円までとその利息が保護される「預金保護制度」(ペイオフ)があるということは、最近ではすでに広く知れわたっています。「FP試験<急所15>預金保護制度」でも記述していますが、改めてまとめると以下のとおりです。


 預金保護制度のツボ
 ・1金融機関の預金者1人あたり元本1,000万円までとその利息を保護
 ・決済用預金は全額保護
 外貨預金は保護対象外


一方、証券会社が破綻した場合にも「投資者保護基金」によって、投資家を保護する制度があります。今回はこれをひっぱり出してきたわけですが、登場回数が少ないだけでどの参考書にも言及されている基礎事項です。


 投資者保護基金
 証券会社が分別管理を行っていなかった場合、破綻投資家の金融資産1,000万円まで補償


証券会社は投資家の金融資産と自社の資産とを分けて管理することが義務づけられています(分別管理義務)が、それを守らなかった場合の投資家の損失を保護するのが投資者保護基金で、証券会社には加入義務があります。保護範囲も上限1,000万円ですから、預金保護制度と趣旨は相通ずるものと言えます。


 以上の知識があれば、今回のような出題には十分対応できます。問題文4.はいわゆるひっかけ問題で、預金保護制度では外貨預金が対象外であることを利用して投資者保護基金の盲点をついたものです。しかしながら、テキストの基礎知識をしっかり定着させていれば、たとえ知らなくても正解を導くことができる典型的な出題例です。
 (正解:4.)

  カテゴリーTOPに戻る

  コンテンツに戻る



by fp2-kojiro | 2018-10-27 09:55 | 過去問のツボ押し | Comments(0)
2018年 10月 20日

過去問のツボ押し~株式の投資指標~

2017年5月2級学科試験より
過去問のツボ押し~株式の投資指標~_d0334173_18572319.gif

 株式の投資指標に関する出題では、まずPERまたはPBRが必ず登場します。


 ・PR=株価/1株当たりの当期純利益
 ・PR=株価/1株当たりの純資産(自己資本)


株価を割り算するのはこの2つだけです。まずはここを確認しましょう。そして今回の出題形式でここをいじることはほとんどありません。問題の主役にする場合は計算を絡めたパターンが主流です。


2018年1月2級学科試験より
下記<資料>から求められるPER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)に基づく、A社株式とB社株式の株価の比較評価に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、A社とB社の業種および事業内容は同一の分類であるものとする。

<資料>A社およびB社の財務データ等

1.PERではA社の方が割安、PBRではB社の方が割安と評価できる。
2.PERではB社の方が割安、PBRではA社の方が割安と評価できる。
3.PERおよびPBRのいずれにおいても、A社の方が割安と評価できる。
4.PERおよびPBRのいずれにおいても、B社の方が割安と評価できる。


 PER A社:500/50=10  B社:350/70=
 PBR A社:500/125=4  B社:350/175=

(正解:4.)


問題となるのは配当とROEの部分で、解答時はこちらからチェックをしてください。


株式の配当とは、銀行の預金で言えば利息にあたります。これを%で表したものが「配当利回り」です。利息を残高で割ることで利率が算出されるのと同じ考えです。


 配当利回り(%)=(1株当たりの配当金/株価)×100


さらにその配当が、会社の利益からどれくらいの割合で出されているのかをはかるのが「配当性向」です。会社が稼いだ利益をどれだけ株主に還元しているかが分かります。


 配当性向=(配当の総額/当期純利益)×100


ROEは、株主が出資したお金(自己資本)からどれだけ利益を出しているかを計算するものです。ですから利益を単純に自己資本で割って算出します。


ROE=(当期純利益/自己資本)×100


株式の投資指標に関しては、学科ではほぼ必出で、資産設計業務の実技試験にも重複して出題される場合がありますから、以上のような流れで理解整理しておいて確実に解答できるようにしておきましょう。

 
 (正解:4.)

  カテゴリーTOPに戻る

  コンテンツに戻る



by fp2-kojiro | 2018-10-20 20:26 | 過去問のツボ押し | Comments(0)
2018年 10月 06日

過去問のツボ押し~任意加入の自動車保険~

2018年5月2級学科試験より
過去問のツボ押し~任意加入の自動車保険~_d0334173_14170596.gif

 自動車の任意保険に関する基礎事項がすべて含まれる良問です。この中で最も重要なのが、「人身傷害補償保険」の扱いです。

 
 人身傷害補償保険
 過失の有無に関係なく損害補償


他に「責任割合に関係なく」「示談を待たずに」などと表現は様々ですが、事故が起こった時点で被保険自動車に乗っている人に被った損害分を支払うものです。通常自動車事故を起こすと過失の割合(「相手方8:自分2」といった割合)が話し合われます(いわゆる「示談」)が、それを待たずに該当損害額が支払われるという点が重要ポイントです。過去問をたどると分かりますが、この点を好んで突いてきます。ですから試験ではまずここをチェックしてください。場合によってはそれだけで片がつくことも少なくありません。


 対人賠償保険
 自賠責を除く超過分を補償


人身事故の死傷は、基本的に自賠責(自動車損害賠償責任保険)から補償金が支払われ、足りない部分を任意保険で補うというのが、自動車保険の基本第一歩です。


 対物賠償保険
 身内には支払われない


任意保険の「対人賠償保険」「対物賠償保険」は、あくまで他人の損害への補償なので、身内への支払いはありません。なお、自賠責(強制保険)については、被害者の保護という観点から、原則契約者以外はすべて他人という扱いですが、任意保険は身内を含めた契約者以外への補償という立ち位置です。また身内での悪用を防ぐという考え方もあります。


 車両保険
 地震に係る損害(噴火津波)は対象外


地震そのものを含め、噴火津波といった関連被害については、車両保険の補償対象外が原則です。車両の損害が出るほどの地震災害が起こった場合、自動車事故の想定を大きく超えることになるため、契約保険会社だけでは補償しきれなくなるというのが大きな理由です。


 自動車の任意保険に関しては、とにかく「人身傷害補償保険」の内容を標準装備しておいてください。あとは自賠責(強制保険)と任意保険の関係が続き、対物賠償保険と車両保険を追加していく流れで理解していくといいと思います。出題されるポイントもほぼ決まっていますから、慣れてしまえば決して難しくはありません。

  カテゴリーTOPに戻る

  コンテンツに戻る



by fp2-kojiro | 2018-10-06 14:55 | 過去問のツボ押し | Comments(0)