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覆面ファイナンシャルプランナーのFP道

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2019年 06月 29日

過去問のツボ押し~住宅ローン繰上げ返済~

2018年5月2級実技試験(資産設計提案業務)より
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 住宅ローンの償還予定表を使った繰上げ返済に関する出題です。問われていること自体はごく簡単な事柄ですが、問題文が示しているところが償還予定表のどの部分のことなのかを正しくつかまないと、選択肢に引きずられて足をすくわれかねません。やさしい問題だからこそ慎重に取り組みましょう。

 問題文にあるよう「…46回返済後に」繰り上げ返済をするわけですから、46回の残高を受けて、繰上げ返済が始まるのは47回からです。ここが大切です。

 ・返済回数46回時点の残高=27,557,468円

繰上げ返済額は「100万円以内 」とあります。つまり最大100万円まで残高を減らすということですから最小残高は

  27,557,468円 - 100万円 = 26,557,468円 

となります。償還予定表を見ると、

 ・返済回数63回の残高=26,611,315(繰上げ返済額946,153円)
 ・返済回数64回の残高=26,554,904(繰上げ返済額1,002,564円

よって、返済額が100万円を超えない最大額となるのは返済回数63回なので

 63回 - 46回(返済済みの回) = 17回(12ヶ月+5ヶ月=1年5ヶ月)

(正解:3.)

とにかく返済が始まる回を正しくおさえることが大切です。返済期間がずれて用意された誤解答を選ぶことにならないよう一つ一つ確認しながら解答を進めていきましょう。

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by fp2-kojiro | 2019-06-29 18:44 | 過去問のツボ押し | Comments(0)
2019年 06月 23日

過去問のツボ押し~預金保護制度~

2017年5月2級実技試験(資産設計提案業務)より
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 預金保護制度は「ペイオフ」の名で広く知られているもので、金融機関が破綻した場合、1金融機関ごとに預金者1人あたり元本1,000万円までとその利息が保護されることになっています。ただし以下の預金等については対象外となります。

 預金保護制度対象外
 ・外貨預金
 ・譲渡性預金
 ・元本を保証しない金融債や金銭信託 等

検定では学科実技ともに「外貨預金」だけ押さえておけば十分です。預金保護制度の問題の基本はまずこれです。第2のポイントは決済用預金の扱いです。

 決済用預金全額保護
 ・当座預金
 ・無利息普通預金 等

これも「当座預金」だけ覚えておけば事足ります。蛇足ながら決済用預金とは「無利息」「要求払い(いつでも引き出し可)」「決済サービス対応(引き落とし可)」の3つの要件を満たしているものを指します。最後は「名寄せ」です。

 名寄せ
 ・「1個人1預金者」の原則(夫婦、親子も別の預金者として扱う)
 ・個人事業主=事業用と事業用以外は、同一人預金

以上の規定を問題に当てはめていくと

 <預金保護制度対象外>
 「外貨預金:300万円」は除外

 <決済用預金は全額保護>
 「当座預金:120万円」は1,000万円とは別に全額保護

 <名寄せ>
 「名義:福岡商店」は福岡啓二名義として合算

 <預金保護制度>
 1金融機関ごとに預金者1人あたり元本1,000万円までとその利息が保護

 普通預金(福岡啓二名義)350万円
 定期預金(福岡啓二名義+福岡商店名義)450万円+340万円=790万円
 預金保護の限度額(利息を考慮しない場合) 1,000万円

 350万円+790万円 > 1,000万円
 
 当座預金(福岡商店名義)120万円

 ∴1,000万円+120万円=1,120万円

  (正解:2.)

今回の出題は、名寄せによる預金合計額の計算と当座預金の扱いがポイントということです。

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by fp2-kojiro | 2019-06-23 19:20 | 過去問のツボ押し | Comments(0)
2019年 06月 16日

過去問のツボ押し~市場金利と債券の利回り~

2019年5月2級学科試験より
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 債券は市場金利の影響を受けて債券価格や利回りが変化します。ただし、発行から償還まで所有する「応募者利回り」は額面通りなのでその影響を受けません

 応募者利回り


影響を受けるのは債券を発行後途中から購入して償還する「最終利回り」と、途中で売却する「所有期間利回り」の2つです。

 最終利回り


 所有期間利回り


問題文中に『市場金利が上昇したのに連動して債券Aの最終利回りも0.5%に上昇した』とありますから、そのときの債券Aの価格をΧ円として表すと下記になります。(”過去問のツボ押し~債券利回り~ ”を参照)



計算により、市場金利が上がったことによって、最終利回りは上がり債券Aの価格は下がったことがわかります。

 債券価格が下がったわけですから、このときに売却する「所有者利回り」は100円で購入したものを約98円で手放すことになり、0.3円の年利からさらに2円/3年(≒0.66円)近くの差益損が差し引かれ、結果として利益が減るので利率も0.3%を下回ります。



よって、市場金利と債券の価格および利回りの関係は以下のようになります。



上記の内容はほとんどの参考書で紹介されているものです。今回の問題は、単なる暗記でしのぐよりも、今回のようなプロセスを踏みながら解くことによって債券の利回りの種類、利率の計算方法、市場金利と債券価格・利回りの関係を一度につかむことができる良問です。マスターした知識は学科はもちろん、実技試験にも頻繁に登場する重要ポイントであることは言うまでもありません。

 (正解:1.)

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by fp2-kojiro | 2019-06-16 16:52 | 過去問のツボ押し | Comments(0)
2019年 06月 08日

過去問のツボ押し~遺留分(応用)~

2018年1月2級実技試験(資産設計提案業務)より
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 今回の問題は「遺留分」に関するものですが、少しひねりを加えた内容で、単純な学習記憶の再生だけでは迷う部分が含まれています。

 遺留分については、すでに”過去問のツボ押し~遺留分~”で扱いましたが、配偶者の有無(被相続人の既婚または未婚)で割合が変わります。

今回は配偶者がいるので、青の部分で考えることになります。

被相続人のご両親はすでに他界されているので、被相続人の配偶者と、被相続人のの2人が法定相続人となります。よって、法定相続分は妻(配偶者)3/4、姉1/4になります(”FP試験<急所31>相続の基本②~法定相続分~”を参照)。


一方、遺留分は一定の相続人が最低限の財産を受け取る権利を保障した規定ですが、そこには兄弟は含まれていません。したがって、問題に出てくる「被相続人のの遺留分はなし」となります。


その上で改めて遺留分を考える場合、基礎となる法定相続分は「姉の遺留分はなし」を受けて妻の法定相続分は1/1すべて相続する)と考え、


 妻の遺留分=1/1×1/2=1/2


となります。ここが難しいところですが、実践の場で正しい判断ができるかを問われている出題です。


 (正解:(ア)3/4 (イ)1/2 (ウ)1/4 (エ)なし)

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by fp2-kojiro | 2019-06-08 09:31 | 過去問のツボ押し | Comments(0)