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覆面ファイナンシャルプランナーのFP道

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2019年 08月 17日

過去問のツボ押し~容積率(応用)~

2018年5月2級実技試験(資産設計提案業務)より
過去問のツボ押し~容積率(応用)~_d0334173_17062303.gif
床面積の最高限度とは「容積率」のことです。容積率は、前面道路の幅員(道幅)によって計算方法が異なります。



検定で出題されるのは、ほぼ間違いなく道幅が12m未満の場合の方です。ただし今回の問題では面している道路が2つ存在しています。この場合は、道幅の広い方を前面道路とすることになっています。ここが本問題のポイントで、少しひねりを加えています。

 ①指定容積率=30/10=300%(小さい方)
 ②前面道路9m×4/10(第一種住居地域)=360%

 500㎡ ×300%=1,500㎡

 (正解:3.)

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by fp2-kojiro | 2019-08-17 05:40 | 過去問のツボ押し | Comments(0)
2019年 08月 14日

過去問のツボ押し~相続での死亡保険金の扱い~

2018年5月2級実技試験(資産設計提案業務)より
過去問のツボ押し~相続での死亡保険金の扱い~_d0334173_14471434.gif
 相続時の死亡保険金は、本来の相続財産とは別に「みなし相続財産」として扱われます。この死亡保険金には非課税限度額が設定されています。

 死亡保険金の非課税限度額=500万円×法定相続人の数

今回のケースでは、法定相続人は圭一、淑子、修二の3人ですから、

 非課税限度額=500万円×3人=1,500万円

受け取る保険金額のうち、1,500万円までは非課税となります。ただしこの非課税枠は、保険金の受取人が法定相続人である場合のものです。圭一は法定相続人ですから保険金額1,000万円は「みなし相続財産」となります。

 修二:1,000万円 - 1,500万円 = 0万円(-500万円=0万円扱い)

一方、桃子、恵美、裕一は法定相続人ではありません。つまり彼らが受け取る死亡保険金は相続とは関係なく、公子の死亡によって財産が移転した「遺贈」となります。したがって非課税枠から外れ、相続税の課税価格に算入されます。

 桃子:600万円
 恵美:400万円
 裕一:400万円

 ∴0万円+600万円+400万円+400万円=1,400万円

 (正解:3.)

ひっかけ問題の典型ですが、非課税枠と遺贈が実際の場面でどのように扱われるかがよくわかる実技試験らしい内容です。

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by fp2-kojiro | 2019-08-14 14:58 | 過去問のツボ押し | Comments(0)
2019年 08月 10日

ライフジャイロ(51)~FPが考えるギャンブルの作法③「4,096分の1で143万円は本当に当たりやすいのか」~

ライフジャイロ(51)~FPが考えるギャンブルの作法③「4,096分の1で143万円は本当に当たりやすいのか」~_d0334173_11552913.gif
前稿でさいころゲームを例に期待値のお話をしましたが、どんなギャンブルでも、このやり方で勝ちやすさ(有利不利)を判断することができます。知り合いが教えてくれた「当たるんです」についても、期待値を算出してみます。

 当たるんですミニ
 ・確率 4,096分の1
 ・賞金 143万円
 ・1口 500円

期待値の原則は、理論上「最低4,096回までに的中する」ですから、

 ・500円(1口)×4,096回 = 2,048,000円
 ・賞金 1,430,000円

さいころゲームのときと同じように考えると、200万ちょっと払って143万円を獲得するゲームです。参加者が大規模な数になればなるほど、ほとんどの人は赤字になることが予想できます。さて、期待値を見てみます。

 ・賞金と費用の差額=1,430,000円-2,048,000円 = 618,000円
 ・1回ごとの差額負担=618,000円÷4,096回 ≒ 150円(円未満切り捨て)
 ・1口500円に対する期待値=500円-150円 = 350円

500円支払っていても実際は350円しか賞金に組み込まれないゲームだということです。その賞金を4,096回の中で他の参加者と競い合うのがこのくじの実態です。控除率を算出してみます。

 (150円÷500円)×100=30%

さいころゲームの控除率は16.5%でしたが、当たるんですミニは倍近くの30%であることが分かりました。これはさいころゲームよりもさらに勝ちにくいゲームだということを物語っています。しっくりこない場合は、サイコロゲームを控除率30%にしてみるとわかりやすくなります。1回200円から30%を控除して、「参加者が最低でも6回で当たる」と考えれば、設定すべき賞金が分かります。

 (控除率16.5%の場合)200円×(1-0.165)×6回=1,002円
 ∴賞金は1,000円(端数切り捨て)に設定

 (控除率30%の場合)200円×(1-0.3)×6回=840円
 ∴賞金は840円に設定

賞金1,000円を変更し、「1回200円でサイコロをふって3の目が出れば840円あげます」と言われて、よしやってみるかと腕をまくる方はほとんどいないはずです。しかし控除率30%のゲームとはこういうことです。

同じ控除率30%のギャンブルなのに、143万円という高額な賞金と、他の公営くじよりも高い確率だけで判断すると、こういったことを見失ってしまいます。

ちなみに、ギガ(1,000万円)、メガ(1億円)も同じように計算してみると分かりますが、控除率は足並みをそろえたかのようにいずれも約30%です。競馬、競輪等の馬券車券の控除率は概ね25%。宝くじは40%を超えます。今回話題にした「当たるんです」はその中間に位置する公営くじで、当たりやすい確率だとしても勝つことはむずかしい、参加者不利のギャンブルだということです。

(次稿「期待値が参加費を超えるギャンブルはあるのか」に続く)

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by fp2-kojiro | 2019-08-10 12:41 | 外道FPのライフエコロジー | Comments(0)
2019年 08月 07日

ライフジャイロ(51)~FPが考えるギャンブルの作法②「ギャンブルは期待値で考える」~

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 『ライフジャイロ(51)~FPが考えるギャンブルの作法①「確率は本当に正しいのか」』の話では、期待値という言葉を出させていただきました。前回の内容では派手な金額と数字でわけがわからなくなってしまうので、少し身近な例で考えましょう。

 「1回200円サイコロで3の目が出たら1,000円がもらえる」

さてこの賞金1,000円は適正、つまり参加する人が勝ちやすいギャンブルでしょうか?それを知るには「期待値」を求めればわかります。

期待値をこのサイコロギャンブルでごくごく簡単にとらえると、1回の賭け金(この場合1回200円)で戻ってくると期待してよい金額のことです。

 今回のサイコロゲームの整理
 ・3が出る確率:6分の1
 ・1回の賭け金:200円
 ・賞金:1,000円

このゲームで3が出るまでに要する回数は、理論上では最高6回です。早く3の目が出れば出るほど有利なのは当然ですが、最悪6回までには3が出る、というのが「理論上」という意味で、期待値を考える上での原則となります。

 ・3が出るまでに必要なお金=200円×6回=1,200円
 ・賞金=1,000円

この時点でもすでにおわかりかと思いますが、1,200円支払って1,000円もらう勝負がこのサイコロゲームの実態です。さらにていねいに計算して「期待値」を算出すると、

 ・賞金と費用の差=1,000円-1,200円=-200円
 ・1回ごとの差額負担=-200円÷6回≒-33円(円未満切り捨て)
 ・1回200円に対する期待値=200円-33円=167円

一勝負ごとに33円がゲーム開催者側に手数料を取られていることがわかります。分かりやすくするため、手数料の金額が参加費用(いわゆる賭け金)に対してどれくらいの割合なのかを示したのが「控除率」と呼ばれるもので、この手の話には必ず登場します。今回の控除率は、

 33円(差額)÷200円(参加費用)×100=16.5%

となり、100円当たり16.5円の手数料を支払いながら参加しているゲームだと考えることができます。

理論上ながら6回に1回は当たるゲームなら、賞金は1,000円ではなく1,200円とすれば、最低でも6回目には1,200円(200円×6回=1,200円)が戻ってくる確率での勝負なのでフェアです。ですが巷にあるほとんどのギャンブルは、開催者が有利なようにできています。勝ちやすいギャンブルを見極めるには確率ではなく、期待値で見るとはこういうことです。

(次稿:「4,096分の1で143万円は本当に当たりやすいのか」に続く)

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by fp2-kojiro | 2019-08-07 16:10 | 外道FPのライフエコロジー | Comments(0)
2019年 08月 05日

過去問のツボ押し~減価償却~

2018年1月2級実技試験(資産設計提案業務)より
過去問のツボ押し~減価償却~_d0334173_22340172.gif
 「減価償却」はタックスプランニングで登場するものですが、聞き慣れないとテキストの説明を読んだだけでは具体的な理解が難しい場合もあります。特に初学の場合には、わかったようでわからず、結局赤字の部分を暗記して済ますこともしばしばです。単純な出題ならこれでも通用しますが、今回のような計算問題として出題された場合には応用が効かず、思わぬタイムロスを被ることになります。今回採り上げた実技問題は、減価償却を具体的に理解できる良問です。

減価償却とは、やさしく言い換えると「必要経費の分割払い」のようなものです。今回のように6,000万円の建物を購入した場合、その年の必要経費は6,000万円です。そして建物は当然翌年以降も使用していきます。会計の世界では、このような長く使うものはその経費も比例して長い期間で計上していこうというふうに考えていきます。そのためには、6,000万円の経費を建物が使い物にならなくなるであろう年数(耐用年数)で分割して計上する、これが減価償却です。

今回の問題では耐用年数が50年とありますから、建物の必要経費である6,000万円を「50回払い」にするということになります。

 6,000万円÷50年=120万円

この考えは「定額法」と呼ばれる計上の方法で、建物を減価償却する場合は必ずこの方法をとることになっています。

算出されたこの「120万円」は、1年間の必要経費です。問題には、「事業供用月数は10ヵ月」とありますから、120万円を月割り(12で割る)にし、10倍(10ヶ月分の累積)にすれば自ずと正解を導き出すことができます

 120万円÷12ヶ月×10ヶ月=100万円 

 (正解:1.)

 テキストによっては下記のような公式が提示されていることがあります。

  

しかしこの公式が頭に入っていなくても、減価償却の意味を確実に理解していれば、問題文に提示された償却率を使わず難なく正解に達することができます。今回のような良問をしっかり解くことが、最小の努力で最大の効果を発揮する良い例です。

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by fp2-kojiro | 2019-08-05 22:42 | 過去問のツボ押し | Comments(0)
2019年 08月 03日

ライフジャイロ(51)~FPが考えるギャンブルの作法①「その確率は本当に正しいのか」

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 先日、知り合いが「高確率の公営くじがでましたよ」と言って教えてくれました。その公式サイトによれば以下のとおりです。



ジャンボ宝くじの100万円の当選確率が10万分の1ですから、ミニの143万円で4,096分の1はかなりの高確率のように見えます。数字だけ見ればすでに当たりやすいという印象は強烈です。ですが本当にそうでしょうか。

確率でギャンブルをやるには、「的中したらそのギャンブルから足を洗う(勝ち逃げ)」という条件下で参加することが必要です。未来を予測できない以上、1回で当たる人もいれば、確率最大数の4,096回参加しても当たらない人がいます。ところが確率の世界には「大数の法則」という原則があり、少ない回数では見いだせないことでも、回数を大きくしてみると一定の法則が見えてきます。FP検定の学習にも登場する内容のとおり保険の各種価格設定もこの法則をもとにして算出されているわけで、実際に多くの保険会社の経営が成り立っているということを見れば、大数の法則に導かれる確率の正しさはまさに自明の理です。

つまり、たとえ1回で当たったラッキーな参加者も、当たった後もギャンブルに参加し続けてしまうと、後々4,096回やっても当たらない人の苦しみを経験せざるを得ないということです。

ギャンブルは早く当たれば当たるほど有利な世界です。限りある人生で少しでも当選を近づけたいのであれば、確率での判断はあまり役に立ちません。勝ちやすいギャンブルなのかを見極めない限り、手元のお金は早くに減っていきます。遊びとはいえ、せっかく参加するならなるべくお金をかけずに勝ちに行きたいというのは人情というものでしょう。ならばどうすればよいか。確率から一歩踏み出して「期待値」を見ることです。

(次稿:「ギャンブルは期待値で考える」に続く)

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by fp2-kojiro | 2019-08-03 17:46 | 外道FPのライフエコロジー | Comments(0)