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覆面ファイナンシャルプランナーのFP道

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2019年 09月 28日

過去問のツボ押し~投資信託・個別元本①~

2018年1月2級実技試験(資産設計提案業務)より
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 投資信託に関する出題ですが、とにかく「個別元本」の部分をしっかり押さえましょう

 「個別元本」とはごく簡単に言えば、投資信託による収益である「配当」の課税額を計算するとき、どれだけの金額から収益(=配当)を出したのかを示すものです。だから「元本」であり、それが購入者ごとに異なる金額なので「個別元本」とよびます。銀行の定期預金では最初に預けるお金が「元本」、一定期間でつく利息が「配当」に当たります。

株式は株価によって取引金額が決められます。乱暴な言い方をすれば投資信託はこの株式の寄せ集めです。ところが投資信託は株式のように上場されない(市場で売買できない)ため、「基準価額」によって取引金額が決められるようになっています。

 検定では、個別元本と基準価額との関係が出題されます。預貯金とちがって、投資信託は基準価額の増減に合わせて、個別元本の価額も変化させないと公平に課税できなくなってしまいます。この仕組みがやや複雑なため、出題の対象になることがしばしばとなります。

分配後の基準価額(決算時の基準価額)が収益分配前の個別元本よりも増えたか減ったかによって、分配金の扱いと収益分配後の基準価額が変わってきます。ここが基本中の基本です。問題文での三上さん収益分配金受取時の状況を図示すると以下のようになります。



分配後(決算時)の基準価額が、最初の個別元本以上になっています。この場合は、配当金の分配後も個別元本は修正されず、10,000円のままです。仮に個別元本を基準価額の11,500円にしてしまうと、収益分配金である1,500円との割合が下がってしまい、課税時に得をしてしまうからです。まずここが基本の一つ目です。

 「ヘッジ(hedge)」とは英語で「垣根」の意味で、垣根でリスク(損失)を食い止めるというイメージが「為替ヘッジあり」です。反面為替変動で差益が出ても収益はありません。その逆が「為替ヘッジなし」で、リスクはあるものの為替差益を期待できるということです。問題文は「為替変動についても収益性を期待したので...」とあるのでBコースを購入したことなります。

 (正解:3.)

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by fp2-kojiro | 2019-09-28 13:52 | 過去問のツボ押し | Comments(0)
2019年 09月 28日

過去問のツボ押し~投資信託・個別元本②~

2019年9月2級実技試験(資産設計提案業務)より
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 今回の問題は、収益分配後の基準価額が最初の個別元本よりも下落した場合のものです。前回と同じように状況を図示すると以下のとおりです。


今度は分配後(決算時)の基準価額が、最初の個別元本を下回っています。この場合は配当金の分配後、個別元本は決算時の基準価額の13,580円に修正します。普通分配金との割合は変わり課税額は増えますが、「元本払戻金」があるので相殺されます。なので元本払戻金部分は「非課税」となるのです。ここが基本の二つ目です。

 (正解:1.)

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by fp2-kojiro | 2019-09-28 13:30 | 過去問のツボ押し | Comments(0)
2019年 09月 21日

過去問のツボ押し~不動産の譲渡所得~

2018年9月2級実技試験(資産設計提案業務)より
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 不動産を譲渡したときの譲渡所得は、分離課税として次の式で計算されます。

 譲渡所得 = 収入金額 -(取得費 + 譲渡費用)

文字通り、収入金額から必要経費を差し引いたものを所得とするということですが、「取得費」に関しては一定の取り決めがあります。

 取得費
 ・購入時の代金
 ・仲介手数料(取得時)
 ・登録免許税(登記にかかる税金)
 ・不動産取得税 etc....

例えば代々受け継がれてきた住宅を売却するときなど、この取得税が不明な場合が出てきます。その際は「収入金額の5%を取得費とすることができる」という取り決めがあり、これが「概算取得費」とよばれるものです。今回はここがポイントです。

 馬場さんの概算取得費 = 4,700万円 × 0.05 = 235万円

 収入金額: 4,700万円(譲渡価額)
 取得費 :▲  235万円(概算取得費)
 譲渡費用:▲  180万円
 特別控除:▲3,000万円
 0000001,285万円

 (正解:2.)

覚えてしまえば何と言うこともない問題ですが、協会の実技試験ではちょくちょくお目にかかりますから、早くから押さえておいた方がいいでしょう。なおこの取得費については、「相続や贈与時には、相続人もしくは贈与者の取得費および取得日を引き継ぐ」ということも加えておくとより安心です。こちらは学科試験で時折混ぜ合わせられます。

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by fp2-kojiro | 2019-09-21 06:20 | 過去問のツボ押し | Comments(0)
2019年 09月 16日

過去問のツボ押し~シャープレシオ~

2019年9月2級学科試験より
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 金融資産運用の項目でたびたび登場するのが「シャープレシオ」です。主に学科試験でお目にかかるにもかかわらず、多くの参考書は他の重要箇所とのバランスから、簡単なポイント説明や公式のみにとどめています。今回の問題は、それを理解する上での良問といえます。

 シャープレシオとは、預貯金などの無リスク商品よりも、投資によってそれよりもどれだけ上回った運用ができたか(預貯金よりもどれだけお金を増やしたか)を調べる計算です。



金融や投資に関わりが少ない場合、この計算式をぱっと見てすぐに理解できる方はそう多くないでしょう。

 2017年2級学科試験より
 「シャープレシオは、ポートフォリオ全体の収益率から無リスク資産収益率を減じたものを、ポートフォリオ全体のリスク(標準偏差)で除すことにより求められる。」(適切)

学科試験では、上のような問題文が出てくることがしばしばありますが、上記の計算式をすぐに思い浮かべるのは、試験の緊張の中たやすいことではありません。ですが今回の問題は、比例式のグラフを使ってとても分かりやすく出題してくれています。

 預貯金の利息よりもどれだけ収益があったか(儲かったか)を知りたいのですから、まず投資運用の収益率から、収益の低い預貯金の利率を引き算します

 

 ファンドA:6%-1% = 5%
 ファンドB:8%-1% = 7%

続いて投資には必ずリスク(損する可能性)を伴います。損する危険性をいかに少なくしてお金を増やしたかを見るために「標準偏差」で割り算をします。ここでいう標準偏差とは、損失の幅(最悪の場合どのくらい損をするか)のことで、当然ながらこの数値が少なければ少ない(予想される損失が少ない)ほど安全な投資であるということになります。

 

 ファンドA:5% ÷ 2% = 2.5%
 ファンドB:7% ÷ 4% = 1.75%

つまり、<資料>のグラフ傾きが急であればあるほど、パフォーマンスが良かったことがわかります。中学で習う比例式(一次関数)のグラフの「傾き」と同じで、数字が大きくなるにしたがって傾きも急になっていく(つまり収益の効率(上昇度)がよくなる)ということを物語っています。逆に言うと、パフォーマンスは高くても、リスクに引きずられるとその傾き(収益の上昇度)が落ちていくということも理解できます。

 (正解:1.)

蛇足ながら競馬に例えると、1万円を得るのに少ない金額で(当たりにくいが配当は高い)万馬券を当てるか、多い金額で堅い(当たりやすいが配当は低い)馬券を買うかです。「堅い」といえども外れる確率は0%ではない、これがリスクです。

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by fp2-kojiro | 2019-09-16 12:10 | 過去問のツボ押し | Comments(0)
2019年 09月 07日

過去問のツボ押し~不動産登記(抵当権)~

2017年9月2級実技試験(資産設計提案業務)より
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 不動産登記の問題では、今回のように乙区のみを材料にして出題されることがあります。”過去問のツボ押し~不動産登記~”でもすでに述べましたが、「所有権に関する事項はすべて甲区に記載される」というのがここでも基本となります。



「権利者その他の事項」欄に「債務者・・・住吉健」とあります。債務者であれば普通に考えて土地を持っていると考えてしまうところですが、本問題の資料は「乙区」であり、基本に立ち返れば所有権に関する記載はないとわかります。既述(ア)は少し知識がある受検者を言葉巧みに誤答へと導くひっかけ問題の典型です。

今回の問題をとおして、抵当権に関する基礎知識も加えておいてください。抵当権とは、土地や建物を借金で購入するときに、お金を貸す側の金融機関が、返済不可能になった場合に備えて、所有者が利用した状態で担保(借金の保証)に設定する権利です。

 抵当権に関する基本知識
 ・抵当権は複数の金融機関で設定できる(ただし回収優先順位がつけられる)
 ・債務(借金返済)が終了しても、自動的に抵当権は消えない(「抵当権抹消登記」が必要)

  < 正解(ア)×  (イ)〇  (ウ)×  (エ)〇 >

不動産登記の基本だけで、(ア)、(イ)は正解できます。それに添えるような形で抵当権の出題がなされるパターンがほとんどですから、まずは基本を押さえるようにしましょう。抵当権だけで問題が作成されることはまずないと思って構いません。

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by fp2-kojiro | 2019-09-07 12:04 | 過去問のツボ押し | Comments(0)
2019年 09月 02日

謝食道(53)青の交響曲(シンフォニー)~近鉄吉野線観光特急~

 大阪阿部野橋と奈良の吉野を結ぶ近鉄観光特急「青の交響曲(シンフォニー)」の車内では、ラウンジスペースにて様々なメニューを楽しむことができる。わずか1時間少々の移動旅なので選択に限りがある中、オーダーは季節のオリジナルケーキセット。「プリュム」と名付けられたケーキには桃が包まれ、赤スグリとヨーグルトが適度な酸味となってさわやかな味わいを醸し出す。大人の移動旅にそっと寄り添うスイーツの味は、去りゆく夏の小さな思い出となった。

 亥葉月某日「青の交響曲(シンフォニー)」(近鉄吉野線観光特急ラウンジスペース)
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by fp2-kojiro | 2019-09-02 18:50 | Comments(0)
2019年 09月 01日

過去問のツボ押し~不動産登記~

2019年1月2級実技試験(資産設計提案業務)より
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 不動産登記の基本は、登記簿の構成です。(”FP試験<ツボ27>不動産登記”を参照)



所有権に関してはすべて「甲区」に記載されることをしっかり押さえましょう。他に「差押え」や「仮処分」もここに含まれますので、合わせて記憶しておいてください。ここが基本であり、とても大切な部分です。したがって、問題文中(ウ)にある抵当権に関する事項は「乙部」ということになります。

 今回は表題部に「所有者」の欄があり、「株式会社しあわせ不動産」とありますが、問題文の最下部に「下線のあるものは抹消事項であることを示す」とありますので、所有者は文字通り甲区に書かれた「小田孝」さんになります。

このマンションを販売する段階、すなわち所有者が登記されていないうちは表題部に販売側の「株式会社しあわせ不動産」が所有者として記載されます。そして所有者保存登記がなされると、表題部の所有者欄は本問題のように抹消を示す記号等が記録されます。今回はこの所有権の扱いがポイントでした

 (ア)は、広告では壁芯面積、登記では「内法面積」で表示されるという、ごく基本的な内容です。(エ)も基本的な出題で、登記簿閲覧に関しては、手数料と申請によって誰でも閲覧することが(交付を請求)できるという部分をたずねています。

 〔 正解:(ア)× (イ)× (ウ)× (エ)× 〕

検定試験ではすべて同じ解答になることは珍しく、もしかしたらと迷ってしまうところですが、基本さえ押さえておけば足を踏み外すことはないでしょう。聞かれることは決して難しい内容ではありません。

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by fp2-kojiro | 2019-09-01 18:05 | 過去問のツボ押し | Comments(0)